PORTNeTの特徴



輸出や輸入に伴い発生する各種取引の契約情報や、外貨での取引情報等を管理する販売管理ソフトです。 貿易に伴う多種類の書類の作成や契約条件等の管理、契約または発注の分納管理、外貨での取引内容や各種残高(契約・発注・買掛・売掛) 等を一元管理可能です。

業務構成図

国内外の取引に必要な情報を管理

伝票入力

一般的な販売管理システムに必要な取引先や品名・数量・金額に加え、貿易業務で必要な情報も管理できます。

受注伝票から出荷予定や出荷伝票へとデータを引き継ぐ事ことができるので、重複入力の手間を省き円滑に業務を進められます。

受注データヘッダ
(1)入出港日と場所 空港機や船舶などで貨物を輸送する際の入出港日や場所を管理できます。
(2)税区分 国内取引も可能な軽減税率とインボイス制度に対応した税率設定・表示が可能です。
(3)取引区分 国内・輸出・輸入・三国間などの取引を区分して管理ができます。
(4)建値 CIF( 運賃保険料込み),FOB (船上渡し) ,EX (倉庫渡し) などの契約情報を管理できます。
(5)決済通貨 販売・仕入それぞれに対して、為替レートと決済通貨を指定できます。

 

商品マスタ

コードや名称、単位などの商品情報に加え、外貨での単価情報や国際貿易における世界共通の分類番号であるHS コードにも対応。貨物の正味重量・総重量・容積など、輸出で必要な情報も一元管理できます。

さらに荷姿情報や指定した在庫数量を下回れば発注するタイミングである発注点在庫なども管理可能です。

商品マスタ
(1)商品名 国内・海外向けなど、複数の名称を管理できます。取引先別名称を変えて書類を作成できます。
(2)販売/仕入単価 販売単価と仕入単価をそれぞれ円貨・外貨で管理が可能です。
(3)コード・分類管理 世界共通の分類番号であるHS コードや、取引先や他システムと連携する際の相手側のコードも管理できます。
(4)重量・容積サイズ Net Weight / GrossWeight/Measurement など、輸出に必要な重量や容積を管理できます。

 

購買時の諸掛入力と自動按分計算(購買・輸入)

購買諸掛データ
諸掛粗利

▲ 売上計上後の諸掛実績を含めた粗利が出荷伝票で確認可能

 

輸送に要する運送費や関税・通関業者手数料・保険料等の諸経費を入荷時に登録した入荷伝票に紐づけて管理できます。

諸掛は最大8 つの区分に分類が可能で、各諸掛区分に対して商品の「金額」や「数量」別に按分する基準を設定し、商品別に按分する係数を設定できます。諸掛按分のルールを設定することで、原価管理の属人化を防ぎます。

諸掛区分名と按分基準

▲ 諸掛区分と按分基準の設定画面

 

輸入採算表

▲ 輸入採算表

販売金額と諸掛込みの仕入金額から輸入採算表の書類を出力できます

梱包入力(販売・輸出)

輸出時で使うPacking List に必要な情報を入力できます。商品の数量と1 カートンあたりの数および、1 パレットに積載するカートン数を入力すると必要なカートンとパレット数を計算して番号を割り当てます。1 カートンあたりの数量やNet/Gross Weight などは、商品マスタから参照して自動計算も可能です。

Excel などで作成した外部データ(xlsx, csv ,txt など)を取込んで、梱包情報を入力することも可能です。

梱包フロー

分納に対応した出荷・入荷処理

納期回答情報(分納数量、出荷予定日、到着予定日、入金予定日、支払予定日等など) を登録することにより、簡単に分納スケジュールを細かく管理することが可能です。

1 取引をもとに最大99回までの分納に対応します。

分納フロー図
分納での出荷予定日

▲ 分納での出荷予定日(7/31 と8/31)を入力した画面

 

不定貫商品の登録に対応

食肉、魚などの個体ごとに重量が異なる不定貫の登録にも対応。各種伝票において数量と単価を紐づけせずに合計金額を入力できます。

不定貫

▲ 単価を設定せずに登録が可能

新規CTA
新規CTA


書類・帳票出力

国内外での取引に必要な書類や帳票を出力

Invoice やPacking List、Purchase Order などの輸出入に必要な書類や、国内向けの見積書や軽減税率に対応した請求書や納品書出力に対応。また、売上・仕入集計表や各種残高表など、100 種類を超える社内向けの管理帳票も出力できます。

業務や用途に応じてPDF やExcel 形式で出力が可能です。

Proforma Invoice

Proforma Invoice

Invoice

Invoice

Packing List

Packing List

輸出荷為替手形買取依頼書

荷為替手形買取依頼書

原産地証明書

原産地証明書

見積書(国内販売用)

見積書(国内販売用)

請求書

請求書(軽減税率対応)

OrderSheet

OrderSheet

購買見積明細表

購買見積明細表

買掛金残高明細表

買掛金残高明細表

オーダー残高明細表

オーダー残高明細表

輸入採算表

輸入採算表

書類や帳票のフォーマットは追加や編集が可能

Excelで編集

PORTNeT から出力される書類や帳票のフォーマットはExcelで作成しています。Excel のレイアウト、色、罫線、フォント、計算式、条件付き書式、グラフ、マクロなどの機能を利用できます。

またExcel の標準機能では難しい、改ページや集約・集計の定義や、画像配置やバーコード出力などはPORTNeT の独自機能で補うため、難易度の高い複雑な帳票作成にも対応します。

取引先ごとにフォーマットを作成したり、取引先が指定する様式に合わせた書類や、独自の帳票の作成も可能です。

新規CTA
新規CTA


他にもこのような業務で利用できます

進捗管理

【販売・輸出】
受注No. を起点に仕入先へのオーダー、入荷・支払から得意先への出荷・入金までの進捗を確認できます。

【購買・輸入】
仕入先へのオーダーNo. を起点に入荷~支払までの進捗確認できます。

進捗管理機能

為替差益と評価替差益

売上・仕入計上時のレートと入金・支払時時の為替レートから自動で為替差損益を算出します。

また、決算時などの際に未入金や未払い残に対して評価レートを設定して為替差損益の算出も可能です。

評価差損益

前受・前払管理

前受金や前払い金の管理ができます。販売では、ひとつの受注No. に対して最大9 回まで分割して入金登録できます。

また、為替予約と紐づけて予約残高を把握できます。

前受・前払

為替リスクに備えた取引に対応

為替予約情報の登録と残高管理に対応。支払・入金時に使用する為替予約レートを引き当て、為替予約No. や金融機関別に為替予約の残高を確認できます。

為替リスク

▲ 単価を設定せずに登録が可能

円貨・外貨での債権・債務・残高管理

【売掛管理】入金情報の入力時にInvoice と紐づけて消し込みをができるため、売掛残に該当するInvoiceを把握できます。

売掛金

【買掛管理】1回の支払処理で複数のInvoice に紐づけてまとめて消し込み処理ができます。二重支払などのミスを防ぎます。

買掛金

売掛/ 買掛残などの帳票(PDF/Excel) を出力できます。
▼ 出力可能な残高帳票(抜粋)

出力可能な残高帳票
オーダー残高明細表

L/C (信用状) にも対応

有効期限、開設銀行・引受銀行の情報や通知先など、L/C 決済に必要な情報を登録して、銀行に提出するための開設・買取・取り立てなどの書類を作成できます。

L/C 毎に残高を確認することも可能です。

LC
新規CTA
新規CTA


在庫管理

入荷・出荷の情報から在庫数を把握し、商品の在庫が過剰、不足しないための管理が行えます。

在庫画面

未通関や内貨の在庫管理に対応

入庫済みや発注残の在庫の他に、Invoice は入手済で貨物は洋上にある未通関も把握できます。

オーダ(発注内容)に対し、「発注残」「未通関在庫」「倉庫別在庫」の数量や金額が分かります

▲ 単価を設定せずに登録が可能

在庫の先入れ先出し自動引き当て

伝票入力中に該当製品の在庫状況を照会して、出荷可能な在庫を引き当てて未入荷や在庫不足の製品を出荷指示するなどのミスを防げます。

在庫の引き当ては個別に指定したり、商品が入庫した順に自動で引き当てることが可能です。

在庫先入れ先出し

倉庫別在庫管理

複数の倉庫を設定して倉庫別に管理が可能です。

倉庫間の移動や、三国間取引や仕入先からの直送などの際に入庫時に在庫を通さずに出荷する直送取引にも対応します。

在庫移動

▲ 単価を設定せずに登録が可能

在庫の棚卸計算

在庫金額を評価するにあたり、複数の在庫の棚卸評価基準を用意しています。社内の運用に合わせて利用できます。

商品別月次総平均(ロットNo. 別・商品コード別・倉庫別など)

在庫棚卸

上図の「月次総平均」以外に、商品コード別に最後に入庫した時の単価を採用する「商品別最終単価」や、商品マスタの在庫評価金額を採用した「標準原価」などに対応しています。

ロット管理とトレーサビリティ

商品の入荷時に明細単位でロットNo. を付与して、ロット管理できます。ロットNo. は出荷時の商品にも紐づけられるためロットトレースも可能です。

ロットNo.別に出荷先を調べるなどのロットトレースがおこなえます

▲ 単価を設定せずに登録が可能

新規CTA
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